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ハイネセル・タイムズ  レゴリス帝国最大の発行部数を誇る有名新聞。発行者はレゴリス総合報道。
7月 04 (木曜日) 2019
【国際】普蘭合衆国がライン共和国に対して宣戦布告ほか 01:22  レゴリス帝国 
【国際】普蘭合衆国がライン共和国に対して宣戦布告

(8月29日 ベルクマリ)843年8月、普蘭合衆国がライン共和国に対してミルズ問題に関連した水面下における平和的外交交渉の決裂を理由に宣戦布告しました。予てより水面下の交渉を匂わせていた両国が最悪の結末を迎えた格好となっています。

 既に停戦し講和交渉に移ったと普蘭合衆国は国際会議場に於いて発表しているものの、その講和交渉もまた水面下での交渉となっており不透明感は担えないと一部国家は反発。

 更には普蘭合衆国も参加している平和原則条約起草委員会の参加要件として挙げられた理念にも反すると指摘され、それに対して普蘭合衆国は同委員会からの脱退を表明するなど事態が混迷化しています。

 これに対してレオノーラ・ヘンネフェルト総統はテレビにて談話を発表。「烈普相互安全保障条約が今尚有効であることを普蘭首相と改めて確認した」としたものの、本問題に対する明確な立場表明等はありませんでした。このため野党からは「玉虫色の解決を図ろうとしている」「普蘭合衆国に対する弱腰外交は止めるべき」といった批判が殺到。政府は対応に苦慮しています。

 留まるところを知らない事態の混迷化。ハト派かつ対話を重視する外交を掲げたヘンネフェルト政権の正面場になりそうです。





【国際】普蘭合衆国、カルセドニー社会主義連邦共和国に対して断交を通告

(11月30日 ベルクマリ)10月初旬、普蘭合衆国はカルセドニー社会主義連邦共和国に対して断交を通告しました。断交理由について普蘭合衆国外務省は『有事の際に貿易を中断する国家とのお付き合いはお断りする。』(原文ママ)と述べています。

 これは先の普蘭合衆国による対ライン共和国宣戦の際にカルセドニー社会主義連邦共和国が行った石油禁輸措置を指していると思われており、これに普蘭合衆国が厳しい対応を行った格好となっています。

 トレン・シトリン カルセドニー社会主義連邦共和国外交委員長は断交措置に於ける記者会見にてこう述べています。

「(対ライン宣戦布告は)帝国主義的で、外交努力を尽くす義務を全く果たしていないもの」「石油は用途がほぼ砲弾製造に限られる物資であり、いわゆる『軍需物資』とされるもののなかでも特に『軍事的』側面が強い」「貿易の継続は我が国が帝国主義者の侵略行為に加担しているとみなされかねない」

 また、対ライン共和国宣戦の理由として普蘭合衆国政府が公開した「ライン共和国からの極秘通信」についてはシトリン外交委員長は次のように述べています。

「極秘通信のログは捏造が容易く外交の根拠として用いるのは不用意」「仮に当該通信が事実であったならばそれを国際社会に最初に公表すべきであり、この通信を伏せた状態で宣戦布告を行い、それに批判が寄せられると後から公表するというのは戦争行為という重大な決断のための活動として不適切である」

 更にシトリン外交委員長は断交措置がWTCO条約違反だとして同国のWTCOからの除名をWTCO加盟各国に提案したことを公表。事態が更に悪化することとなりました。



 これを受けてレオノーラ・ヘンネフェルト総統は緊急記者会見を開きこう述べました。

 普蘭合衆国およびカルセドニー社会主義連邦共和国の対立は国際社会や国際経済に於いて不利益はあっても利益はありません。

現状のままでは事態は悪化するばかりであり、このままエスカレートし続けた場合、世界大戦に至る可能性もあることを両国は留意すべきだと考えます。

 従って、まず両国には冷静になって頂きたい。特に厳しい対応を続け様に行う我が国の同盟国たる普蘭合衆国に対してこれを求めます。

そして、冷静になったならばこれ以上報復に次ぐ報復が行われないようそういった行動は慎むべきでしょう。

 慎んだならば次は対話です。対立の原因となった齟齬や誤解といった類のものは必ず解けると我が国は強く確信しております。必要ならば我が国が仲介しますが、既に勇気ある国家がそれを成そうとしていると先程外務大臣から伺いました。両国はこの仲介を受け入れるべきです。

 勇気ある国家の仲介の元、両国の対話が実現し、本対立が平和的解決に至ることを切に願います。



その後の質問時間に於いては下記のような質問があり、ヘンネフェルト総統は下記の如く答えました。



Q、「カルセドニー社会主義連邦共和国のシトリン外務委員長は本対立に於けるレゴリス帝国との関係悪化について、次のように述べられてました。



『普蘭合衆国の拙速な行動が帝国主義的で、国際社会の秩序に対する重大な挑戦であることは一見して明らかであり、あくまで防衛条約である相互安全保障条約はそのような帝国主義的侵略を必ず支援しなければならないことを意味するわけではない。関係各国の冷静な判断に期待する』と。これについてはどうお考えですか?」



A、「我が国が帝国主義的侵略をすると言っているようにも見えてしまう所にシトリン氏、というよりカルセドニーの現行与党である連合党の我が国に対する不信感を感じてしまいます。然しながら同氏が述べられた懸念については理解しています。レゴリス帝国・普藍共和国間に於ける相互協力並びに相互安全保障条約は今尚有効であり、条約上の義務を履行するのみです。ただしそれは仮の話ではありますが、カルセドニー等から宣戦布告された場合であり、こちらから自発的に宣戦布告を行うつもりは一切ありません。」



Q、「普蘭合衆国は対ライン宣戦布告に際して、中立性の担保から行った一時的な禁輸措置に対して、カルセドニー以外の実施した国にも同様の断交通告を行っています。これについてはお思いでしょうか?」



A、「先ほど述べた通り冷静になって頂きたい。これに尽きます。強硬な措置は更なる強硬な措置の呼び水になりかねないのですから。」





Q、「普蘭合衆国が公開した『ライン共和国からの極秘通信』は事実なのでしょうか?帝国政府はその存在を認識していたのでしょうか?」



A、「普蘭合衆国とは対ライン宣戦後から緊密に連絡を取り合っておりましたし、その存在は認識しておりました。国際社会に対する公開が遅れたのは残念でありますが、機密情報である以上そう簡単には公開出来なかったのでは無いでしょうか? 過去、機密情報たる極秘通信を外交の場で開示し国際的信用を失った国家を我が国は何カ国も知っています。我が国の機密情報公開制度のように機密情報は慎重に扱わなければなりません。普蘭合衆国による公開が遅れたのもそれが一因でしょう。 致し方ない事情があった以上、これについては過度に攻め立てるのは自重すべきだと考えます。」



Q、「もし仮に普蘭合衆国ないしカルセドニー社会主義連邦共和国が対話を受け入れなかった場合、帝国政府としてどのように対応するのか、予定があればお聞きしたいです」



A、「対話を受け入れなかった場合、その受け入れなかった側に対して何かしらの厳しい対応を取らざるを得ないでしょう。対話は最悪の結末を回避するための最後の機会だと私は考えております。最悪の結末を回避するために必要ならば我が国はそれ相応の措置を取るでしょう。あの悲劇をまた繰り返してはならないのです」



対話が果たして成るのか、普蘭合衆国とカルセドニー社会主義連邦共和国の動向が注目されます。



発行日:843年12月初旬(30382期)
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5月 05 (日曜日) 2019
【国際】レゴリス民主共和国なる国家が建国されるほか 16:55  レゴリス帝国 
【国際】レゴリス民主共和国なる国家が建国される

 834年1月初旬、レゴリス民主共和国なる国家が突如として建国されました。現段階では民主共和国からの声明は確認されていませんが、観光者通信に同国大統領名義で「30025:大統領 > お久しぶりです。同じレゴリス同士仲良くやりましょう! (レゴリス民主共和国)」なる怪文書が送られてきたとの事です。

 総統官房長官であるフェリシテ・リヨンヌ女史は外相のフィリーネ・バルシュミーデ女史と共に緊急記者会見を開き、「現時点において、帝国内のありとあらゆる領土・領海・領空・EEZ等に於いて何らかの集団等が我が帝国から独立ないし建国した事実を確認していない」と述べました。その上で「前回の騒動時に突如として出現した集団”レゴリス民主共和國”と同じ集団である可能性が高く、愉快犯、集団的なパラノイアなどの可能性を含め厳重な調査を開始している」としました。

 なお、当該集団への対応については、「帝国政府として今後正式な当該集団への通告の発出等を行う予定」(外相談)と述べています。

 また、『同集団に対して国交関係の開設等を希望した国家が出てきた際にはどのような対応を下すのか?』という質問については「帝国から独立ないし建国したと称する、或いはそれが疑われる集団にそのような希望を出したのであれば、我が国とその国との友好関係は白紙に戻さざるを得ない。」とした上で「最も、そのような真似をする国家など居ないとは思うが………」と答えました。

 697年2月にも”レゴリス民主共和國”なる集団が突如建国と独立を宣言。国際共同ニュースで「自由を愛する民主主義者は帝国からの独立を宣言する」という内容が流されるといった事件がありました。我が国からの独立を宣言するという考えうる限り最悪の対応をしたにも関わらず、「資金が困窮したので支援して欲しい」等と観光者通信に書き込むなど謎の行動をしていましたが、後日滅亡していました。

 当時の帝国政府の対応は後手に回り、結果としてアルビオン連合王国(当時・現在は滅亡)がレゴリス民主共和國を承認、レゴリス帝国との国交関係断絶を行う等の新たな問題を招く等がありました。このため帝国政府は前回の対応を反省しつつ、迅速に行動する構えとなっています。

 なおレオノーラ・ヘンネフェルト総統は現時点ではまだ正式なコメントを出していませんが、側近らに「またですか………」と漏らしていたとの事です。



【政治】帝国議会上下院同時選挙行われる。結果は連立政権の勝利

(後日掲載予定)





発行日:834年1月中旬(30026期)
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5月 03 (金曜日) 2019
【政治】総統選挙でレオノーラ・ヘンネフェルト女史が当選ほか 02:46  レゴリス帝国 
【政治】総統選挙でゾロアスター民主党代表レオノーラ・ヘンネフェルトが当選。第41代総統に

 (15日 ハイネセル)833年2月5日、第41回総統選挙が行われ、9日の第2回投票にてゾロアスター民主党の総統候補者、レオノーラ・ヘンネフェルト代表が得票率で59.8%と過半数を得た為次期総統へと選出されました。

 今回の第41回総統選挙では計4名の候補者が出馬を表明。レゴリス保守党のアウレール・ビュットナー財務大臣、新保守党のカサンドラ・イェーリング党首、ゾロアスター民主党のレオノーラ・ヘンネフェルト代表、レゴリス社会民主党の新井田翔子党首による四つ巴の戦いとなりました。



 選挙戦ではビュットナー候補が今までの保守党と変わりない主張を行ったため早々に支持率争いでは脱落。そのままイェーリング・新井田・ヘンネフェルトの支持率が拮抗状態のまま支持率を大きく左右するテレビ討論へと進みました。テレビ討論では新井田・ヘンネフェルト両候補が議論を主導。結果としてイェーリング候補の影が薄く支持率に大きく響くこととなりました。

 結果として5日に行われた第1回投票では新井田候補が35.5%、ヘンネフェルト候補が33.3%、イェーリング候補が20.9%、ビュットナー候補が10.1%という結果となりました。この結果を受けてイェーリング候補とビュットナー候補は総統選挙からの撤退を表明。

 これにより新井田候補とヘンネフェルト候補による一騎打ちとなった第二回投票が9日に行われました。結果は前述の通りヘンネフェルト候補が59.8%で勝利し、新井田候補は40.2%という比較的高得票率を得ましたが残念ながら当選しませんでした。

 その後15日に総統就任式がブリンストの総統官邸にて行われ、正式にヘンネフェルト候補が第41代レゴリス帝国総統に就任しました。

 総統就任式の就任演説においてヘンネフェルト総統は「レゴリス保守党に政権が戻ったこの約三四半世紀の間、我が国は当初のハト派的外交方針を忘れ、タカ派的かつ介入主義的な政策を取り続けてきました。結果として起きたのがセニオリスとの併合問題による我が国の外交の破滅でした。前総統が起こした破滅的策動は国際社会に波及し、我が国を危うい立場に立たせています。しかし保守党から政権が移り変わった今、我々は嘗ての視点に立ち戻り、ハト派的かつ対話を重視する外交方針へと方針を転換しなければなりません。」等と述べ、併合問題により歪んだ各国との外交関係を再構築していくとしました。

 また、中道左派のレゴリス社会民主党との連携を強化するとした上で、同党と連立政権を組むことを宣言しました。

 総統就任式終了後にはヘンネフェルト政権の閣僚らを公表し、初めての閣僚会議が行われました。公表された閣僚名簿は以下の通りです。



・総統 レオノーラ・ヘンネフェルト(ゾロアスター民主党)

・副総統兼内務大臣 新井田翔子(レゴリス社会民主党))

・外務大臣 フィリーネ・バルシュミーデ(無所属)

・国防大臣 谷邊時雨(無所属・予備役海軍上級大将)

・通商産業大臣 パメラ・フェルレーア(無所属)

・財務大臣 ベネディクト・アンゾルゲ(ゾロアスター民主党)

・農政大臣 エルヴィーラ・メンゲルベルク(レゴリス社会民主党)

・文部大臣 セシリア・アルヴィドソン(無所属)

・法務大臣 エルフリーデ・コルヴィッツ(ゾロアスター民主党)

・運輸大臣 フリッツ・マイスナー(レゴリス社会民主党)

・科学技術大臣 岡崎夢海(無所属)

・総統官房長官 フェリシテ・リヨンヌ(ゾロアスター民主党)



 前総統の残していった諸問題の解決、そしてその後のレゴリスの舵取りなど、ゾロアスター民主党・レゴリス社会民主党によるヘンネフェルト連立政権の今後が注目されています。



【政治】ヘンネフェルト総統、帝国議会下院の解散を9月に行うと表明。上下院同時選挙が確定へ

 (4日 レゴリス)833年3月4日、レオノーラ・ヘンネフェルト総統は定例の記者会見で「帝国議会下院の解散権を9月に行使する」と表明しました。

 解散権行使の理由について、ヘンネフェルト総統は「現状の議会構成は民意を反映しているとは言い難く、その是正を早急に行うべきだと考えました」とした上で「幸い、帝国議会上院の選挙が10月に予定されています。これと下院の選挙を同時に行うことにより、現状より民意が反映された議会へと変わることでしょう」と述べました。

 これに伴いゾロアスター民主党及びレゴリス社会民主党内での上下院同時選挙の日程調整が開始され、近日中に結論が出ると見られています。

 凡そ1世紀ぶりの上下院同時選挙となりますが、レゴリス保守党・新保守党の双方が議席を大幅に失うと見られており、ゾロアスター民主党及びレゴリス社会民主党がどれだけ議席を伸ばすのか注目されています。



【国際】帝国政府、セニオリス地域への多国籍治安維持部隊派遣に参加へ



(写真:フリュー第二帝政ハイデンベルグ軍港より抜錨するレゴリス帝国海軍原子力空母『クリスティーネ・リーデルシュタイン』



 (22日 レゴリス)833年5月21日、帝国政府はカルセドニー社会主義連邦共和国主導のセニオリス地域に対する多国籍治安維持部隊の派遣に参加すると表明しました。

 今回の派遣の理由について、総統官房長官のフェリシテ・リヨンヌ女史は「これは併合問題に端を発するセニオリスに於ける諸問題への、我が国なりのケジメです。」と述べました。

 同席した谷邊時雨国防大臣の説明によると、既にレゴリス帝国軍フリュー第二帝政駐留軍所属の帝国海軍第6艦隊が行動を開始しており、2個空母打撃群を基幹とした艦隊がセニオリス地域に向かっている他、帝国空軍の各航空艦隊に大規模空爆の準備を下命したということです。

 セニオリス地域ではレゴリス帝国議会が併合条約批准を否決、廃案にして以降政情が一気に不安定になり、遂にはラングラード王党派を称する一派がセニオリス国民議会を占拠するに至るなど、混迷を深めています。

 今回の治安維持部隊派遣によって混乱の抑制が期待されており、セニオリス関連では難しい立場である帝国政府もそれへの協力に踏み切った模様です。

 

その他のトピックス

【政治】レゴリス保守党党首交代へ

【社会】ゾロアスター教徒が5000万人超え。ヴェルトミュラー3世首座主教は主教座の増設を検討

【国際】ストリーダ王国シャルガーナ国王陛下崩御。各国から哀悼の意が表明される

【国際】ヴェニス地域で地球を神とする宗教が勃発?

【社説】新国王即位によってストリーダ王国は変わるのか?







発行日:833年8月初旬(30010期)
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4月 30 (火曜日) 2019
【政治】ヴェルトミュラー総統、総統官邸で自殺ほか 03:51  レゴリス帝国 
【政治】ヴェルトミュラー総統、総統官邸で自殺

 832年10月11日、レゴリス帝国総統府総統官房は現総統であるリーゼロッテ・ヴェルトミュラー女史が総統官邸の執務室で自殺した事を発表した。

 緊急記者会見を開いた浅野糺総統官房長官によると、レゴリス帝国首都ブリンストに置かれている総統官邸の執務室に居たヴェルトミュラー女史は15日の午後2時に「暫く一人にさせなさい」と総統執務室に入らないよう側近らに命令した。

 午後3時頃になった頃、総統執務室から側近らを呼ぶ為のベルが鳴った為、側近らが総統執務室に駆け付けた所、ヴェルトミュラー女史が執務机にもたれかかる様にして倒れていた模様だ。その後総統専属の医師により死亡していることが確認された。死因は毒を仰いだことによる毒死だった模様。

 執務机の上には3通の遺書があり、それぞれ家族・保守党・国民に向けてのものだった。その内公開された国民に向けたものについては「今回の併合条約に関する国内外の混乱の責任は私にある」「最早余命幾ばくもないが、死してその混乱に対して責任を取る」「親愛なる国民の皆様、本当に申し訳なかった」等の内容が書き記されていたと公表しています。

 これに伴い総統代行の職が置かれることとなったが、継承順位第1位たる副総統兼内務大臣のヴァルター・ディットリヒ氏が入院中かつ意識がない状態だった為、第2位であるレゴリス帝国議会上院議長の足柄小織女史が就任することになった。足柄総統代行は今回の事件について何もコメントしませんでしたが、周囲に「死ぬような事では無いだろうに………」と漏らしていたといいます。



【政治】帝国議会上下院にて再度併合条約批准が否決・廃案に。セニオリス併合中止が確定へ

 832年10月11日、ヴェルトミュラー総統自殺という凶報が帝国議会上下院に齎された後、両院は共に審議を切り上げ、併合条約批准動議の採決が行われました。

 結果として上院は賛成88・反対212、下院は賛成168・反対432で両院ともに否決。2度目の否決により併合条約批准動議は廃案となり、セニオリス共和国の我が国への併合中止が確定となりました。

 今回の採決ではレゴリス保守党の造反議員が前回の採決より大幅に増えており、レゴリス保守党の分裂がいよいよ避けられない事態となっている模様です。

 今回の造反議員の増加について、保守党総裁を務める大和田顕上院議員は会見で「造反した議員の処分については慎重に決めたい」と述べるなど慎重な姿勢を見せています。



【政治】レゴリス保守党からの離党者が新党「新保守党」を結成。保守党の分裂が確定へ

832年10月15日、レゴリス保守党に所属する上院議員51人、下院議員128名は保守党を集団離党し、新たな党として『新保守党』を設立すると発表しました。既に離党届は受理されており、今日中にも新党設立を帝国議会上下院に届け出るとの事です。

 新保守党を結成した理由として、発起人のカサンドラ・イェーリング上院議員は会見で、「今回の併合条約に関する一連の問題は、元を辿ればヴェルトミュラー前総統及び大和田総裁の独断専行が原因であり、その体制を許す現執行部の改革は不可能と私達は考えました。改革が不可能であれば、最早そのような政党に居る意味はありません。ですから前述の共通した意志を持つ議員らと共に離党し、以て新たな保守党を創るべく『新保守党』を結党したのです」と述べました。

 このような動きについて、レゴリス保守党総裁を務める大和田顕上院議員は「慰留したが意志が堅かった。彼女らがそういう判断を決めたのならば、その意志を尊重したい」としつつ、「残留した議員らで一致団結し、偉大なる保守党を復活させてゆきたい」と述べました。一方で一連の騒動に対する責任については「今回の問題の責任の一端は私にある。責任がある以上党勢を回復してから自らの進退を判断したい」と述べ、即時の辞任を否定しました。

 今回の集団離党によりレゴリス保守党から離党した議員は累計で上院議員が88名、下院議員が167名となっています。離党者の大半は新保守党へ合流すると見られていますが、一部の議員は無所属のまま、或いは既存政党へ入党する動きを見せています。

 これによりレゴリス保守党が持つ議席は上院が63、下院が140となります。上院では第1党をレゴリス社会民主党に奪われ、下院は1議席差で第1党を維持しましたが、新保守党の党勢如何によってはそれも奪われそうです。加えて来年には総統選挙と上院議員選挙が控えており、現状よりさらに議席を減らす可能性もあると見られています。

 併合条約に端を発した一連の問題は、遂に伝統的政党であるレゴリス保守党の分裂騒動にまで発展しました。今後のレゴリスの政治がどうなるのか、今後も国際社会に注目されそうです。



その他のトピックス

【政治】副総統兼内務大臣のヴァルター・ディットリヒ上院議員が死去。「前総統に最後の一突きをされたに等しい」側近談

【政治】ゾロアスター民主党、次期総統選挙への自党候補者の出馬を決定。およそ半世紀ぶり

【社会】ゾロアスター教徒が飛躍的増加。来年には5000万人を突破か。「聖地が復活し拠り所が出来たからでは?」専門家談

【経済】バルシュミーデ・バンキング・グループがヴェニスGHD株式会社の株式を売却か?売却先はBofRかBRBHのどちらかか

【軍事】冰州連合に派遣されている帝国海空軍教官団の撤収に向けた検討始まる





発行日:833年2月初旬(29992期)
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4月 25 (木曜日) 2019
【政治】帝国議会上下院にて併合条約批准が否決されるほか 01:45  レゴリス帝国 
【政治】帝国議会上下院にて併合条約批准が否決される。政府は2度目の批准動議の発議を即実施

 レゴリス帝国議会上院及び下院は3月30日、ほぼ同時で帝国政府が発議した『レゴリス帝国によるセニオリス共和国併合条約』の批准動議について採決を行い、結果として上院は賛成137・反対163、下院は賛成271・反対329で両院共に否決される結果となりました。規定では批准動議は上下院共に3分の2以上の賛成を以て可決となると定められており、本採決ではそれに届かなかった事になります。

 これに対して帝国政府は規定に基づき2度目の批准動議を帝国議会両院に即発議しました。発議が2度目の動議が両院で否決された場合、動議は廃案となるとされており、批准阻止を狙う野党各党、そしてあくまで批准を通したい帝国政府の攻防は遂に正念場を迎えそうです。



【政治】併合条約批准を巡る攻防、激化の一途を辿る

 831年9月28日に突如として発表されたレゴリス帝国によるセニオリス共和国併合条約に端を発する議会での一連の攻防は激化の一途を辿っています。

 まず啖呵を切ったのはレゴリス社会民主党でした。同党党首の新井田翔子上院議員は上院にて批准動議に関する審議が行われると同時にリーゼロッテ・ヴェルトミュラー総統への弾劾決議を提出。ほぼ同時に下院でも同様のものが提出され、審議は一旦止められ弾劾決議の審議が始まりました。

 審議に於いて新井田上院議員は「ヴェルトミュラー総統曰く、自らの寿命が尽きかけており、それ故自らが総統在任中のうちに問題を終わらせたかったが為にこの時期の発表及び調印に至ったと仰られている。なるほど。確かに美談には見えるだろう。だが別の視点から覗くと、ある事実が浮き上がってるくる。つまり自らの都合を理由に国際的にも国内的にも多大な影響がある条約締結を、国民との合意形成も、同盟国等への事前説明もせず強行したという事実が!それらを行わなかったからこそ今の国際・国内の混乱があるのである」とした上で「彼女を始めとした政府の暴走を止められなければ、行き着く先は帝国の国際的な影響力・信頼性の失墜であり、それは既に現在進行系で進みつつある。最早一刻の猶予も無い!」と述べ、弾劾決議への理解を求めました。

 これに対してレゴリス保守党の大和田顕上院議員は「ヴェルトミュラー総統が命懸けで決断された事をそこまで批判するのは結構だが、既に調印は行われている以上、最早調印前まで時計の針は戻すことは出来ない。」とした上で「政府は国際社会の理解を得られるよう必死に説明義務を果たそうとしている。先程政府から要請があった併合に関するレゴリス・セニオリス間の協議の外交機密指定解除手続きが正にその証左だ。その最中に背中から銃撃するような真似を我々は出来ない!」と反論しました。

 結果として弾劾決議は与党であるレゴリス保守党の反対により上下院共に否決されましたが、前述の新井田上院議員の演説以降、保守党内でも異論が爆発的に噴出し、離反者が少しずつ出てくるようになりました。

 また、批准動議の審議に於いては、ゾロアスター民主党代表のレオノーラ・ヘンネフェルト上院議員が「我が党はレゴリス保守党と緩やかな連帯を同党が政権に復帰して以降維持し続けてきた。だがそれも終わりの時が来たようだ。」と述べレゴリス保守党との連携を切ることを宣言し、保守党内での動揺が激しいものとなりました。

 批准動議の成立には3分の2以上の賛成が必要であり、現状過半数の議席しか保有していないレゴリス保守党が批准動議を成立させるにはゾロアスター民主党の協力が必要不可欠です。それをゾロアスター民主党側から切られた為です。

 批准動議の審議が打ち切られ、上下院同時で採決が行われましたが、結果として両院共に否決され批准動議は成立しませんでした。採決に際しては保守党内から党議拘束を破る離反者が両院合わせて数十人出る事態となっています。

 特に鉄の結束で知られる党内派閥の帝国の正義と自由に所属する一部議員も離反した事実が判明しており、党内の動揺は更に激しいものとなりました。一部議員は保守党離党からの新党設立も視野に入っている模様で、保守党の分裂が現実味を帯びてきています。



【お詫び】誤報についての謝罪

 弊紙は2月15日に『【政治】エイプリル外相、併合条約調印の報を病床で聞き卒倒。意識不明の重体に』という記事を国際共同ニュースに掲載しましたが、正しくはエイプリル・ヴォルケンアンザムルング外相ではなく、ヴァルター・ディットリヒ副総統兼内相でした。ここにお詫びして訂正致します。





その他のトピックス

【国際】レゴリスによるセニオリス併合に対する各国の反応

【国際】普蘭合衆国による併合に関するレゴリス・セニオリス両国への追求続く「同盟国とは思えない発言が飛んできて頭を抱えている」高官談

【国際】セニオリス共和国、未だ併合に関する説明せず。「我が国はハムレットをセニオリスに演じさせられているのでは?」高官談

【社会】セニオリス共和国併合に関する世論調査を実施。賛成が34%、反対は60%。どちらでもないは6%

【経済】セニオリス併合へのショックから各証券取引所で株価の急速な下落が始まる。「セニオリスリスクが顕在化した」専門家談

【社説】セニオリス併合は帝国が積み重ねてきた様々なモノを破壊し尽くす愚行の極み





発行日:832年4月初旬(29962期)
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4月 22 (月曜日) 2019
【速報】レゴリス帝国政府、セニオリス共和国を併合へほか 01:30  レゴリス帝国 
【速報】レゴリス帝国政府、セニオリス共和国を併合へ。

 レゴリス帝国政府は831年9月28日、セニオリス共和国のレゴリス帝国への併合を突如として発表しました。浅野糺総統官房長官は記者会見に於いて、今回の併合の理由として「セニオリス共和国の要望に基づいたもの」とした上で「セニオリス共和国の併合は帝国に資すると確信している」と述べています。

 今回の発表について、帝国内では賛否両論となっています。

 野党のレゴリス社会民主党党首である新井田翔子上院議員は直ぐ様会見を開き、「国民投票に於いて国民の信を問うこともせず、さほど友好関係にない国家を併合するのは極めて遺憾であり問題である」とした上で帝国総統リーゼロッテ・ヴェルトミュラー女史の弾劾決議を帝国議会上下院で提出することを表明。その他の野党もそれに同調する姿勢を見せています。

 また、身内であるレゴリス保守党内に於いても「勇み足だ」「流石にこれは無い」という異論が出ており、特に前総統であり現在は上院議長を務める足柄小織上院議員はSNS上で「この状況下でこの判断は有り得ない。ラトアーニャ州の時とは訳が違うのだぞ!」と投稿しネット上では称賛の声が上がっています。

 帝国は元より国際社会にも混乱を生じさせた突然の決断。これが今後どうなるのか国民である我々は注視していく必要が大いにありそうです。





【政治】ヴェルトミュラー総統、併合に至る経緯を説明

 

 リーゼロッテ・ヴェルトミュラー総統は28日午後、セニオリス共和国併合に至る経緯を説明するとして臨時の記者会見を開き、次のように述べました。以下が全文です。



「親愛なるレゴリス国民の皆さん!偉大なる我が国の仲間となるセニオリス国民の皆さん!

 突然の発表に大いに驚かれたことでしょう。主権国家の1カ国をレゴリス帝国に迎え入れ、1つの州とするとしたのですから、無理もありません。

 今回の事の発端は、セニオリス共和国に対して我が国が2年前に提案したのが始まりです。当時、セニオリス共和国は外交的な失策を起こしておりました。それはFENA総会において我が国が主張したものであります。彼の国は以前から様々な外交的摩擦や問題が起き、それを適切に対処にできない国家でした。

 挙句の果てに戦争になり負ける等と言った高い勉強代を支払ったにも関わらずです。

 私はその失策が起きてしまう原因をセニオリス共和国の様々な体制等が未熟であるからと考えました。その体制を成熟させるには相当年掛かるだろうと判断した私は、セニオリス共和国に対して次の案を示しました。

『セニオリス共和国を我が国の主権下に置き、民族の平穏と安定を約束した上で、セニオリスの様々な改革を行い、それらが成った時、帝国に残るか独立するか選択する』というものです。

 この提案をセニオリス共和国は受け入れ、以降様々な協議が両国間に於いて行われました。こうして『レゴリス帝国によるセニオリス共和国併合条約』は形作られ、今に至ります。

 さて、条約に案の一部が盛り込まれていませんが、それは明記せずとも行うことが出来ると判断した為です。これには前例があります。

 嘗てのクラーシェ誓約者同盟、当時はラトアーニャ君主共和国と名乗っていましたが、その国家と併合条約を結び、我が帝国の一部となって頂きました。然しながら帝国の外交に対する中央政府と州政府の対立等により、独自路線を歩むことになったラトアーニャは本条約に明記されていないレゴリス帝国からの離脱を実施したのです。我が帝国もそれを追認し独立国家として承認しました。

 我が帝国は前例があるものはそれに習った決定、判断を下すのが慣例となっていますが、もし仮にセニオリス共和国改めセニオリス州が帝国に残るか独立するか選択し、独立を選択した場合、我が帝国はそれを受け入れ、独立国家として承認するでしょう。

 また、何故このような時期に条約締結を実施したかという事柄についてですが、それは私が総統で居られるうちに本案件を終わらたかったからですわ。

 今だから言えますが、私は末期癌に冒されており、余命幾ばくも無いのです。本案件は非常に扱いづらく、また難しい事柄であります。それを次代の総統に引き継ぎたくは無かったのです。

 今回の判断を事前に発表しなかったこと、国民投票等による国民判断の場を提供しなかったこと、稚拙な公表時期の判断によって国際社会を混乱させた事について、深く謝罪するものでありますわ。然しながら、今回の判断を私は間違った選択だとは言いません。何故なら総統たる私が自らの職権を以てして決めた事ですから。

 セニオリス国民の皆さんは今不安に思う方も多いと思います。ですがご安心下さい。我が帝国は非常に民主的な国家であり、約束事をちゃんと遵守する国家ですわ。安心して、我が国の仲間となって頂けるよう、帝国政府としても努力しますので宜しくお願いする次第です。

 また、レゴリス帝国国民の皆さんも不安に思う方も多いでしょう。ですは私達は天鶴、ケーニヒスベルク、ミッドガルドといった国々の方々、そして亡命・移住してきたそれら以外の国々の方々を国民として受け入れ、愛し、仲を育んできたではありませんか!既に何度も、何百万回も続けていた事をまたやるだけなのです。

 親愛なるレゴリス国民の皆様!そしてセニオリス国民の皆様!偉大なる我が帝国の歴史を、未来を、共に紡いでいこうではありませんか!」





質疑応答(一部のみ抜粋)

記者「一部の野党は今回の併合について、『レゴリスの帝国主義運動の一端であり、到底容認することは出来ない』という声がありましたが、その点どうお考えなのでしょうか?」

総統「今回の案件は両国の国民が選挙を通じて信任した政府が決めた事です。極めて民主的な併合だと思います」



記者「今回の一件で国民は解散総選挙を強く要望していますが、それにはどう答えるつもりでしょうか?」

総統「国民の声に答えるのが、国民に信任された政治家の責務だと考えます。もしそう国民が望むのであれば、私達はそれに答えなければならないでしょう」



記者「セニオリス州には帝国議会上下院の議席配分はあるのでしょうか?」

総統「そういった事柄の法改正の準備は着々と進んでいます。『セニオリス共和国併合に伴う諸法律の改正』と題して明日中にでも議会に提出致します。恐らく議会による批准手続きと同時期に法案群が可決されるものだと認識しております」



記者「議席の配分率はどうなるのでしょうか?」

総統「上院は50議席、下院は100議席程総議席数を増やし、それをそのままセニオリス州に配分する予定ですわ。その他の法案については後ほど公開されるので、そちらをご参照頂けたら幸いです」

 



発行日:831年 10月初旬(29944期)
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3月 01 (木曜日) 2018
【政治】第32回総統選挙行われる。足柄総統が2選へ他 22:16  レゴリス帝国 
【政治】第32回総統選挙行われる。足柄総統が2選へ

 (21日 ハイネセル)761年12月20日、第32回総統選挙が行われ、現職の足柄小織総統が当選し足柄国政の2期目が決まりました。

 今回の第32回総統選挙ではレゴリス保守党の足柄小織現総統、無所属のアドリーヌ・アズナヴール女史が立候補を表明。二人の一騎打ちとなりました。

 足柄候補は前期で得られた『財政健全化』『安全保障体制の強化』といった成果を強調しつつ「一度沈んだレゴリスという太陽はまた再び昇ろうとしています。それを再び沈めてはいけません。」と選挙戦で主張し保守層を中心に支持を獲得しました。

 対するアズナヴール候補は「『財政健全化』『安全保障体制の強化』等と聞こえはいいが、単に時計の針が巻戻っただけであり何も変わっていない」とした上で「既存政党では硬直化したレゴリスを改革することは出来ない。出来るのは私だけだ」と主張し既存政党に嫌気が差していた層を中心に支持が広がりました。

 そして迎えた総統選挙当日、足柄候補は57.8%の高得票率により2選。足柄総統による国政が引き続き行われることとなりました。

 足柄総統が2選した要因として帝国大学教授のバプティスト・アーレント氏はこう分析しています。

「今の帝国国民は嘗ての非レゴリス保守党政権時代、細かく言えば約半世紀続いたレゴリス社会民主党政権時代、その後のまた半世紀近く続いたゾロアスター民主党・自由民主党の連立政権時代で大分懲りたのです。『政権を担当したことのない政党が政権を担当したら碌でもない事が起きる』ということに。なので長年政権を担ってきた良くも悪くも安定感のあるレゴリス保守党が推されるのでしょう」

 足柄総統は当選後の記者会見にて「国民の信任を得ることが出来、大変嬉しく思います。(中略)レゴリスを復活させる仕事を少しずつ、だが着実に今後もこなしていく所存です。」と今後について語りました。

 凡そ1世紀ぶりに政権を奪取したレゴリス保守党による国政は2期目を迎えました。今後どういった政策を打ち出していくのか。足柄総統の手腕が問われます。



【国際】中夏民国が砲弾輸出政策を打ち出す。帝国政府は懸念を表明へ

 (5日 安京)761年1月、中夏民国政府が自国製砲弾を輸出する決定を下したことを中夏国内のメディアが報じました。

 報道された内容によると砲弾輸出は同国の財政再建と途上国への怪獣討伐支援を主とした目的としており、輸出先は途上国に限定した上で、一度の輸出量も5000メガトンに制限する等とした方針で以て行われるとの事です。

 これについてフィリーネ・バルシュミーデ外務大臣は定例記者会見にて懸念を表明しました。バルシュミーデ外務大臣は

「途上国が自力で怪獣討伐を行えないのは2つの理由があります。まず砲弾を保有していないこと、そして砲弾を投射出来る程の軍備を持っていないことです。途上国は軍事関連への出費を抑制し、その分経済発展に資金を投入して自国を成長させるのですからこれは当然の成り行きです。そして、途上国が発展途上にも関わらず軍備を持とうとすれば自国の発展にブレーキが掛かる可能性が高い」とした上で「怪獣対策であれば自前で軍備を持たなくとも先進国に怪獣討伐を依頼すれば良いのです。実際にそういった類の条約が過去先進国と途上国の間で交わされた実績もあるのですから。」と述べました。

 また、砲弾が政治的に不安定であることが多い途上国を経由してテロ組織等に渡る可能性についても触れ、「そういった可能性を無くす為にも、砲弾は不用意に輸出・拡散されるべきものではありません。」としました。

 今回の砲弾輸出政策にはガトーヴィチ帝国政府からも懸念が表明され、一方ローレル共和国からは中夏民国政府を擁護する声が出るなど、様々な意見が飛び交っています。今後の動向が注目される所です。



その他のトピックス

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発行日:762年5月下旬(27447期)
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7月 17 (月曜日) 2017
【政治】帝国政府、ガトーヴィチ帝国との不可侵条約締結の判断を先送りへ 他 21:39  レゴリス帝国 
【政治】帝国政府、ガトーヴィチ帝国との不可侵条約締結の判断を先送りへ

 レゴリス帝国総統府は723年12月15日、判断を留保していたガトーヴィチ帝国との不可侵条約締結について、判断を当面先送りにする決定をした事を正式に公表しました。

 この判断を下した理由として、ユルゲン・コルネリウス総統官房長官は「先のヴォルネスク戦争の講和がまだ成されておらず、停戦状態にあるとは言え即座に戦闘行為の再開が国際法(ローカルルール)上可能なため、そのような状態の中でガトーヴィチ帝国との不可侵条約締結を判断するのは好ましくないと結論が出た」と述べました。

 またコルネリウス総統官房長官は先送りした判断を行う時期として「ヴォルネスク戦争の講和条約が締結され、効力を発した後に行われるでしょう」との見通しを示しました。

 尚、先送りの判断を今したことについて、ガトーヴィチ国内やレゴリス国内で波紋を広げているガトーヴィチ商工貿易相の発言への当て付けなのではないか?という報道陣の質問について、コルネリウス総統官房長官は次のように回答しています。

「そのような事は決してない。留保しつつ検討を重ねてきたが、たまたま今日そのようにすると決まっただけに過ぎない。そもそも一国家の一大臣の発言が我が帝国の判断に影響を及ぼすと本気でお考えなのか?」

 ガトーヴィチ帝国との不可侵条約締結はヴォルネスク戦争以前よりガトーヴィチ側から提案が出されており、外務省内で検討を重ねる一方、ガトーヴィチ側に判断を留保する旨を伝えなかったとして外務首席次官がつい先日更迭されたばかりですが、ここで新たな展開を迎えた形となりました。



【国際】ガトーヴィチ商工貿易相「もうレゴリスにおもねることはない」発言で波紋

 ガトーヴィチ帝国の新聞社、スズメ日報が出した記事がガトーヴィチ国内やレゴリス国内で波紋を広げています。

 スズメ日報が出した問題の記事によると、ガトーヴィチ帝国のハロードニン商工貿易大臣が自身の後援会主催のパーティーで「…(ガトーヴィチが締結を打診した)不可侵条約を無視して、挙げ句の果てに途上国の口車に乗せられてナントカ(=資源輸送保障)原則の適用を中止するという。ガトーヴィチは商品と燃料を必死で輸出してたのに、まったく恩を仇で返すんですから。もうレゴリスにおもねることはありません!」と発言を行ったとしており、それに対してガトーヴィチ帝国政府は「あれは一個人の発言であって政府の公式見解ではない」としつつも、与党帝国発展党幹部は「口では否定しつつも政府の意見はハロードニンに同じ」と語るなど、ガトーヴィチ帝国政府がレゴリス帝国に対して抱いている不信感を報じています。



 これがレゴリス帝国内に転電されるや否や国内で大きな波紋を広げました。極右政党黄金の夜明けのフロレンツ・ベート党首は自身のSNSアカウントで

「恩を仇で返す?売りつける恩が少なすぎただけでは?」

「しょっぱい恩を売りつけた対価に資源輸送保障原則の適用、つまりガトーヴィチ側に立って我が帝国に参戦しろなんて傲慢にも程がある」

「我が帝国に指図できるような立場に自国が居ないことを彼らに教育すべきなのでは?」等とこの報道に対してコメントし、賛同する声がある一方で、「ガトーヴィチの今までの献身的な協力に対して我々も何かしらの対価を出すべき」等と反対意見を表明する声も多く出ました。



 また、フィリーネ・バルシュミーデ外務大臣は記者会見の場でこれについて質問されると

「我が帝国は消費と供給のバランスを鑑みてレート引き下げを行ったに過ぎず、それを受諾したから恩を売った等とお考えなのならば残念でしかありません。」

「また、我が帝国の同盟国が出した声明に連名し、帝国の中立政策を維持するために行った資源輸送保障原則の適用中止したことを”仇”と表現した事には呆れざるを得ません。」と回答しました。

 尚、発言内に出てきた不可侵条約については「先ほど確認した結果、外務省内で検討を重ねていた一方で、判断を留保する旨を先方(ガトーヴィチ側)に伝えていなかったことが発覚しました。現在は既に先方に返答が遅れた謝罪と判断の留保の旨を伝えております。」とした上で、「外務省内で処分を検討しております」と述べました。



 このガトーヴィチの大臣の発言について、ユルゲン・コルネリウス総統官房長官は定例記者会見の場で報道陣に質問され、次のように答えました。

「ガトーヴィチ帝国の大臣がどのようなことを述べられたかについて詳細は知らないが、レゴリス・ガトーヴィチ両国間の関係に影響を及ぼすようなものでは無いだろう」

「また、一部閣僚について、発言に触れている方が見受けられるが、あくまで一個人の発言であり、帝国政府の公式な見解ではない」



 と公式の場で帝国政府は「ガトーヴィチとの関係に影響は無い」とする一方で、取材に応じたある政府関係者は質問に対して次のように述べました。

「帝国政府の本音としては、黄金の夜明けの党首のコメントに同じだろうね。あれくらいで超大国であるレゴリスがガトーヴィチ擁護に走ると思ったら大間違いだよ」

「彼ら曰く”不可侵条約締結を無視”だそうだが、シャムレーと共同で発出した声明を無視しておいてその言い草はダブルスタンダートなのでは?まぁスラブ主義という”劇薬”で色々と麻痺している国だから仕方がないのだろう」

「幾らレゴリスが落ちぶれつつあるとは言え、今後また軽んじるような真似をするのであれば容赦なく対抗するんじゃないかな。それが今のグドリャン総統が掲げる”帝国に再び黄金の時代を"に繋がるだろうしね」



 ガトーヴィチ帝国の商工貿易相の発言に端を発する一連の騒動は、レゴリスとガトーヴィチ間の友好関係に見えないながらも、とても大きな傷を与えてしまいました。今後の両国間の関係が注目されます。



その他のトピックス

【政治】大和田外務首席次官が更迭。ガトーヴィチ帝国への未連絡の責任により

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【軍事】数十年ぶりに国防予算が増額。財政難から開放された為か「フリュー内戦で深手を負った帝国軍を再建する」国防相談

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【国際】レゴリス帝国、シャムレーシャムレー民主共和国と共同で声明を発出「瓦別両国の返答に期待」外相談





発行日:724年6月中旬(26081期)
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1月 30 (月曜日) 2017
【政治】ヴァノミス難民の本格的な受け入れ開始へ他 00:12  レゴリス帝国 
【政治】ヴァノミス難民の本格的な受け入れ開始へ

 1月7日、レゴリス帝国内務省はヴァノミス内戦により発生した難民について、国内への受け入れを本格化する事を公表しました。既に帝国は100万人近いヴァノミス難民を一時的に受け入れ、内務省入国管理局が用意した施設に入居させていましたが、これを定住化させる他、新たな難民についても原則受け入れるとの事です。但しヴァノミス連邦政府が発行した旅券及び顧問委員会参加国が発行した難民証明書を保有する者のみという条件を設ける他、月に1回程度の入国管理局への定期的な出頭を行うものとするといった義務が課せられる模様です。尚条件不適合者はヴァノミス連邦へ強制送還するとの事ですが、既に受け入れている100万人近い難民については条件に問わないとしています。

 これについてユストゥス・ヘルツォーク内務大臣は会見で「難民らを受け入れるのは当事国としての義務と言っても過言では無い」と述べました。難民らの中にテロリストが紛れ込んでいる可能性についての質問には「入国管理局の管理は適切に行われており、もし仮にそのような人物が難民申請を行ったとしても即座に見つけ出し適切な処置を行うでしょう」と答えました。

 ヴァノミス国民はその殆どが重火器で武装した実質国民皆兵状態にあり、武装解除を行うとはいえ重火器に精通した者を大量に国内に流入させる事を懸念する声が国内で多数ありましたが、「人道的見地から受け入れるべき」としたフーデマン総統の方針により最終的に受け入れることとなりました。この判断が今後どう国内に影響を及ぼすのか注目される所です。



【軍事】顧問委員会構成国軍、ヴァノミス連邦内における反政府勢力に対し空爆を開始



写真:ヴァノミス連邦に向け空母「リーゼロッテ・ヴェルトミュラー」から出撃するLe-18E戦闘攻撃機



 レゴリス帝国国防省は4月19日、ヴァノミス連邦最高評議会顧問委員会を構成するコーデクス共和国、ノホ・ヘレコ連邦と共同でヴァノミス連邦内における反政府勢力への空爆作戦を開始した事を公表しました。国防省首席報道官のカロリーネ・アデナウアー陸軍中将によりますと、空爆は帝国海軍第4艦隊と帝国空軍宇宙軍団の保有するイレギュラー「トールハンマー」によって行われ、反政府勢力に有効な打撃を加えている模様です。この空爆の意義について、アデナウアー陸軍中将は「ヴァノミス連邦内に於ける混乱を直ちに回復させるために必要な処置」とした上で「この空爆作戦を実施することにより内戦は一気に終結へと向かうでしょう」と空爆作戦に対する自信を見せつけました。



【軍事】レゴリス帝国軍、フリューに於ける大規模攻勢を開始



写真:進撃の号令を待つ陸軍フリュー第1軍所属のレオパルト2A5主力戦車群



 レゴリス帝国国防省は9月8日、フリュー第二帝政内に於けるレゴリス帝国軍による大規模攻勢を開始した事を公表しました。作戦名は「グラウ」で、帝国軍フリュー第二帝政駐留軍と本国から派遣された派遣軍、総勢120万人規模による大規模な攻勢との事です。

 作戦として敵対勢力であるフリュー赤軍の各級司令部を徹底的に空爆すると同時に多方面からの侵攻を開始。西部から侵攻する陸軍フリュー第1軍と第2軍で第一梯団、第4軍で第二梯団を形成。縦深突撃を以てしてポートランド・カントリーサイド領の奪還を行い、同時に北部から第3軍が大規模上陸を敢行すると共に後方地帯に大規模なエアボーンを実施。並びに南部からドライズ連邦軍による侵攻も同時に行われるとの事です。

 既に作戦開始から数日が経過しており、ポートランド・カントリーサイド首都であるライシャワを半包囲しつつその周辺領域を奪還しつつあるそうで、会見を開いた帝国国防省首席報道官のカロリーネ・アデナウアー陸軍中将は「ライシャワがフリュー赤軍の手からポートランド・カントリーサイドの手に戻るのも時間の問題と言えるでしょう」としました。

 これについて国防大臣の早霜寿子退役海軍上級大将は「フリュー第二帝政に於ける帝国軍による大規模攻勢は長期化したフリュー内戦を終結させる強力な一撃となりましょう」とコメントしているます。

 第二次フリュー内戦は667年にフリュー第二帝政内の勢力、フリュー・ソビエト労兵議会がポートランド・カントリーサイド連合王国及びエデレス連合王国に対して宣戦布告を行い勃発。内戦序盤はフリュー側が圧倒しポートランド・カントリーサイド連合王国領の過半を占領。それに対して帝国軍フリュー第二帝政駐留軍は反攻作戦を展開しましたが逆に反撃され戦力を消耗するなどしました。中盤においてはフリュー側によるエデレス本土上陸作戦の前哨戦としての航空戦が暫く続きましたが、エデレス連合王国空軍及び帝国空軍軍第5航空艦隊の活躍により勝利し、本土上陸作戦は中止され、以降膠着状態が続いていました。

 今回の大規模攻勢により膠着状態に陥った第二次フリュー内戦の打破が期待されており、早ければ今後1年以内に内戦終結に向かうのではないかと言われております。





その他のトピックス

【政治】一般教書演説にてフーデマン総統、フリューゲルの平和と安定の維持に今後も力を注ぐと表明

【政治】ヴァノミス内戦終結後のヴァノミス連邦の扱いについて議論が紛糾「我々が甘かったから内戦が勃発した。今後は引き締めを強化すべきだ」某議員談

【政治】来年で491年戦争終結から200年。戦没者追悼式典でのフーデマン総統の演説に注目が集まる

【経済】ストリーダ王国、蒼鋼国と相次いで商品定期取引契約を結ぶ「これにより帝国の財政は大きく改善される」通商産業相談

【国際】新たな経済共同体、国際交易協力機構設立へ「帝国政府としては特段の関心ない」総統官房長官談

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【広告】『国防研究』今月号は「ヴァノミス空爆に投入された帝国海軍第4艦隊について」「グラウ作戦は失敗だった?帝国陸軍の殆どを投入しても未だフリュー内戦のケリがつかない訳」など(ブリンスト総合出版)



発行日:696年1月中旬(25058期)
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6月 19 (日曜日) 2016
【政治】ハルデンベルク社会民主党党首が総統選挙に勝利ほか 23:03  レゴリス帝国 
【政治】ハルデンベルク社会民主党党首が総統選挙に勝利

 655年12月11日、第19回総統選挙(直接選挙化後では12回目)と第56回レゴリス帝国議会下院選挙が行われ、総統選挙においては13日の第2回投票にてレゴリス社会民主党の総統候補者、マンフレート・ハルデンベルク党首が得票率で53.1%と過半数を得た為次期総統へと選出され、下院選挙ではレゴリス社会民主党が議席の過半数を得て大勝しました。

 今回の第19回総統選挙では計3名の候補者が出馬を表明。レゴリス保守党の久本寺森羅副総統兼財務相、レゴリス社会民主党のマンフレート・ハルデンベルク党首、無所属のアイリーン・サイアーズ女史の三つ巴の戦いとなりました。



各候補者一覧



 久本寺候補とハルデンベルク候補が従来通りの主張を行う中、サイアーズ女史は「我が国は世界の警察のような真似をする余裕は無い」「介入主義的姿勢が自らの首を絞める結果を招いた」等と従来の主張とは違った孤立主義的な主張を行い、主にレゴリス保守党政権に不満を持っていた保守層の支持を得ることに成功。結果として11日に行われた第1回投票にて保守票が割れ、ハルデンベルク候補が40.5%、サイアーズ候補が35.3%、久本寺候補が24.2%という結果となりました。これにより得票率最下位の久本寺候補が抜け、ハルデンベルク候補とサイアーズ候補による第二回投票(直接選挙化後では初めて実施)が13日に行われました。結果は前述の通りハルデンベルク候補が53.1%で勝利し、サイアーズ候補は46.9%という高得票率を得ましたが残念ながら当選しませんでした。

 第56回レゴリス帝国議会下院選挙に於いては総統選挙で保守層の票が割れた影響によりレゴリス保守党が議席数を263から179に減らし大敗。レゴリス保守党寄りであったゾロアスター民主党も51議席減らし大敗しました。対するレゴリス社会民主党はレゴリス共産党の大半を事前に吸収していたこともありますが321議席を獲得し大勝しました。

 その後15日に総統就任式がブリンストの総統官邸にて行われ、正式にハルデンベルク候補が第19代レゴリス帝国総統に就任しました。総統就任式の就任演説においてハルデンベルク総統は「レゴリス保守党政権時代、様々な政策が行われ帝国を更に発展させようと試みてきていました。私はそういった政策のの良い点は継承するつもりですが、悪いところまで継承するつもりはありません」と述べ、社会保障の更なる充実等の政策を真摯な態度で実行していくとしました。

 総統就任式終了後にはハルデンベルク政権の閣僚らを公表し、初めての閣僚会議が行われました。公表された閣僚名簿は以下の通りです。



総統 マンフレート・ハルデンベルク(レゴリス社会民主党)

副総統兼外務大臣 アレクサンドラ・フーデマン(レゴリス社会民主党))

内務大臣 レオンハルト・ハーゼンバイン(レゴリス社会民主党)

国防大臣 早霜寿子(無所属・退役海軍上級大将)

財務大臣 ローラント・アウフレヒト(レゴリス社会民主党)

農政大臣 エルヴィーラ・メンゲルベルク(レゴリス社会民主党)

通商産業大臣 パウラ・フェルレーア(無所属)

文部大臣 ベルノルト・イェーガー(レゴリス社会民主党)

法務大臣 エルフリーデ・コルヴィッツ(レゴリス社会民主党)

運輸大臣 フリッツ・マイスナー(レゴリス社会民主党)

科学技術大臣 ソフィア・ミラネージ(無所属)

総統官房長官 リリー・ハルデンベルク(レゴリス社会民主党)



 長きに渡るレゴリス保守党政権を終わらせたレゴリス社会民主党・ハルデンベルク政権の今後が注目されています。





【政治】レゴリス帝国、建国350周年を迎える







(写真上:ガストン・ホルスマン記念広場を行進する第1山岳猟兵師団の将兵ら)

(写真中:ガストン・ホルスマン記念広場上空を飛行するPe-1H戦略爆撃機ヤタガラス、Pe-4戦略爆撃機バズヴ、Pe-9ステルス戦略爆撃機ネヴァン)

(写真下:ガストン・ホルスマン記念広場に向け飛行するLe-19ノスフェラトゥ、Le-22ヴリコラカスの編隊)



 フリューゲル歴657年8月16日、レゴリス帝国は建国から350年という記念すべき日を迎えました。

帝国ではこの日は建国記念日に指定されています。何故ならば、旧ノルスモール連邦からレゴリスが解放され、我が帝国が建国された記念日であるからです。建国記念日は帝国の全ての都市では記念式典が催され、パレードが行われています。その中で最も盛大な記念式典は、首都ブリンストのガストン・ホルスマン記念広場で挙行されました。

 ガストン・ホルスマン記念広場では、まずマンフレート・ハルデンベルク総統を始めとした帝国要人や各国来賓等の方々が入場し、次にレゴリス帝国軍の将兵らが隊列を組んで入場し、広場に整列しました。次に国防相である早霜寿子退役海軍上級大将が入場し、通りの中央に陣取った中央軍管区司令官の藍染奏介陸軍上級大将と相対し、藍染陸軍上級大将が記念式典の準備完了の旨を報告しました。報告を受けた早霜退役海軍上級大将が藍染陸軍上級大将と共に整列したレゴリス帝国軍の将兵らを閲兵・激励し、レゴリス帝国軍の最高司令官であるマンフレート・ハルデンベルク総統に将兵らの準備が整ったことを報告しました。報告を受けたハルデンベルク総統は演壇に立ち、式典の参加者、来賓、全てのレゴリス国民に向けて、次のように演説しました。



「敬愛なるレゴリス国民の皆さん、退役軍人の方々、来賓の皆様、我らが兵士、水兵、軍曹、曹長、准士官、准尉の皆さん、将校、将官、提督の皆さん、建国記念日おめでとう。ノルスモールに大勝利し、レゴリスが解放されたこの素晴らしい栄光の日を受け、皆さんを祝福します。



 299~307年の祖国解放戦争における歴史的勝利から350年の歳月が過ぎました。8月16日は目に涙を浮かべながら迎える祝日であり、ノルスモールから祖国を解放し、統一された帝国を建国した国民の不朽の偉業の象徴です。この日は今も、そして未来においても永遠に、自由と人間の尊厳と自分の運命を自ら決める権利を守るため、彼らが成し遂げた自己犠牲と英雄的行動の象徴であり続けます。この建国記念日は私達の祖国解放戦争の記念日であり、建国の日ではありますが、それと同時にノルスモールと戦ってきた全ての人々の勝利の日であり記念の日であります。そういった先人らから受け継いだ私達の気高い心や真実をこれからも守っていかなければなりません。



 さて、350年前の今日、307年8月16日、レゴリスに於いて、帝国の歴史上最多となる犠牲者を出した戦争が終結し、敗北したノルスモールを併合して我が国が建国されました。この戦争はレゴリスを虚栄と悪徳が蔓延ったノルスモールから解放するための戦争でした。ノルスモールを打破し、この戦争で偉大なる勝利を遂げることができたのは、レゴリスに暮らす全ての国民が全力で頑張り、英雄的な行動をしたからに他なりません。戦場では自らの身をかえりみず戦い、後方では前線を全力で支援するためにひたむきに働きました。また、私たちは、当時の支援国であった天鶴帝国やノイエクルス連邦が共通の勝利のために果たした貢献を、特に戦争末期に於ける外交面での貢献を高く評価しています。今では天鶴帝国は崩壊し、ノイエクルス連邦とは491年戦争で矛を交えましたが、当時のレゴリスに対する貢献を私達は忘れないでしょう。そういった国民らの献身と支援国による貢献により、我がレゴリス帝国軍は現在のレゴリス州、ハイネセル=エルネスティア州、スリューフェン州、アグンセラ州にあたる領土をノルスモールの占領から解放し、またノルスモールの腐敗した体制のためにレゴリス国民に劣らず苦しんだノルスモール国民を解放することに成功しました。



 然しながら、ノルスモールに対する勝利の裏には、数多くのレゴリス国民の犠牲があります。祖国解放戦争では100万人以上のレゴリス国民が命を落としました。その内半数はノルスモールの行き過ぎた占領統治による犠牲者です。そして、戦場においてはレゴリス州の戦地で2万人以上のレゴリス帝国軍兵士と将校が命を落とし、ハイネセル=エルネスティア州では15万人、スリューフェン州で3000人、アグンセラ州で1万人のレゴリス帝国軍将兵が亡くなりました。ハイネセル市街戦だけであっても2万人以上の兵士と将校が、そしてレゴリス帝国への支援のために派兵して下さった天鶴帝国軍、ノイエクルス連邦軍の将兵らも凡そ5000人が命を落としています。私達はそういった犠牲になった国民、軍人らの子孫です。従って、亡くなった彼らに誇れるような相応しい人にならなければなりません。ですから、この戦争で亡くなった方々を追悼するため、1分間の黙祷を捧げたいと思います。



 祖国解放戦争に参加した軍人や国民は建国記念日の英雄です。彼らの行動がその後の世代の多くの命を救ったのです。彼らは前に進む勇気を示してくれました。今日、彼らの曾孫が、玄孫がその伝統を引き継ぎ、自らの国の繁栄のために働き、愛国精神を持って尽くし続けています。我が国の繁栄のために、私達のレゴリスの繁栄のために尽くしています。その結果が現在の我が国の繁栄であり、世界に冠たる我がレゴリス帝国を維持し続けられている原動力の1つなのです。



 然しながら、世界に冠たる我がレゴリスは、自ら1人の力だけではその繁栄を残念ながら維持できません。我が国が商業国である以上、資金を生み出すには商品が必要ですが、その商品を生産する余力は我が国にはなく、また各種資源においても同様です。それらが無ければ崩壊しかねない脆い私達の国には常に寄り添い、時に助けてくれる友人が必要です。その友人の筆頭であったのが嘗て我が国と永久の契りを交わした盟邦、ミッドガルド帝国です。彼の国は我が国の前身の前身であるレゴリス首長国連邦時代から関係が続く数少ない古い親友であり、アースガルド条約機構、永久同盟といった組織で共に銃を取り数多もの戦役で戦った戦友でありました。残念ながら、彼の国は637年に崩壊し、我が国をも凌ぐ凡そ4世紀に及ぶ歴史に終止符を打ちました。そのかけがえの無い盟邦を我が国は失いましたが、他の盟邦、ウェールリズセ連邦共和国や成蘭連邦王国、フリュー第二帝政やロムレー湖畔共和国等の様々な国家が『帝国最古にして最大最強の盟邦』を失った我が国を支え続けております。私達はそういった繁栄を支え続けている数多の国家に対して、感謝せねばならないでしょう。



 昨今、我が国を取り巻くフリューゲル情勢は、トロピコ共和国による虐殺事件からの一連の問題が解決したことにより、一見安定しているように見えます。が、一方で軍事衛星の相次ぐ打ち上げ、新たな軍事機構の発足、全世界の総砲弾数の大幅な増加等、今までとは別の視点からフリューゲル情勢を眺めてみると、その不穏さは嘗てより増しているとも言えるでしょう。予てより永久同盟崩壊後の我が国を守るために、私達はENECの一部加盟国との間で締結されたPDECや、主要な国々の首脳が集まり国際問題等について話し合うソサエティを成立させ、ソサエティ内で採択され成立した国際条約であるアズリール条約を作り出す等、様々な面に於いて努力を重ねてきました。然しながら、残念なことにこれらの努力だけではこの不穏さから我が国を守り、そしてフリューゲルの平和と安定を維持する事は難しいと言わざるを得ません。従って、我が国は更なる安全保障等の政策を打ち出さなければならないでしょう。帝国国防方針に基いて作られた645年-675年の国家軍事整備計画の実施は元より、更なる安全保障環境の強化、同盟国の防衛力の強化の支援等が具体的なものとして挙げられるでしょう。我が国の軍事力強化について反対する方もいるようですが、私達は武力を防衛のために用い、新たな平和なメカニズムを確立するために強化しているのです。我が国の軍事力は云わば戦争を防ぐための抑止力であり、これが存在することによってフリューゲルの平和と安定を維持するための力が得られているのです。その力を強化することは正当な事と言えるでしょう。つまり私達はフリューゲルの平和と安定を維持する為に努力しているのです。もし仮にフリューゲルの平和と安定を乱し、世界を一極化しようとする強引な勢力が存在しているのであれば、我が国はそのような勢力を許容する事は無いでしょう。だからといって我が国は最初から対話の姿勢を放棄するつもりはありません。対話という外交努力によって問題を解決させられるのであればそれに越したことはないのですから。ですが、そもそも相手が対話のテーブルに着く気が無いのであれば我が国はフリューゲルの平和と安定を維持するために血を流すことも厭いません。それが嘗ての偉大なる先人らが自らの行動を以って示した事であり、今の我々が受け継いでいる気高い心や真実なのですから。

偉大な勝利、そして建国の日おめでとう。レゴリスに栄光あれ。万歳!」



ハルデンベルク総統が演説を終えた直後に、レゴリス帝国軍将兵が万歳三唱を行いました。

 万歳三唱後には国歌である『世界に冠たる我がレゴリス』が軍楽隊によって演奏され、国歌演奏終了後にレゴリス帝国軍の軍歌や行進曲が演奏され、中央軍管区司令官である藍染陸軍上級大将を先頭にレゴリス帝国軍がパレードを行いました。パレードにはレゴリス帝国軍の全軍種の代表部隊や兵器が参加しました。続いてパレード終了後にレゴリス帝国陸軍・海軍・空軍による航空機の編隊飛行が行われ記念式典の幕を閉じました。輸送ヘリコプターから始まり、攻撃ヘリコプター、Pe-1H戦略爆撃機ヤタガラスとPe-4戦略爆撃機バズヴと正式採用が決まったPe-9戦略爆撃機ネヴァンやステルス戦闘機Le-22ヴリコラカス、そして正式採用が決まった最新鋭ステルス戦闘機Le-35ヴルコラク等が

ガストン・ホルスマン記念広場の上空を通過しました。そして、曲技飛行隊スカーレットマイスターズが記念広場上空に噴煙で帝国のシンボルたる五稜星を描いて締めを飾りました。

 記念式典には、ヴェルトミュラー前総統やヴォルケンアンザムルング元総統を始めとした帝国の政府要人の他、多数の各国からの来賓が臨席しました。



【建国記念式典に御臨席いただいた各国来賓】



成蘭連邦王国 黒石治憲国王夫妻両陛下

ヴェールヌイ社会主義共和国 ドミトリー・カシヤノフ首相閣下

カルセドニー島共和国 リヨネ・アメシスト大統領閣下 リヨナ・クリソプレーズ外務委員長閣下

石動第三帝国 足利滿子大御所殿下 足利持子将軍殿下 二条基子外務卿閣下

西岸州独立連合共和国 アブドゥラー・エルアルタン統一国民代表閣下 レヴォン・セルベカリャン統一外交委員長閣下

アルドラド帝国 クリストフ・レハール外務大臣閣下

コーデクス共和国 ドミニク・キゲリ・アニウェタ行政局長官閣下 ドナルド・ワインバーガー外務局長官閣下

テークサット連合 スレタンゴール・テンク・アミール・シャー連合国王陛下 アンヴァード・イズレン首席大臣閣下

ヨリクシ共和国 ファギム・クルシャード首相閣下 マクサリー・ウジュン外務大臣

アルビオン連盟王国 アルトリウス1世女王陛下、カンバーランド公フィリップ王配殿下

ウェールリズセ連邦共和国 シュネー・シルヴェストリ大統領

ヘルトジブリール社会主義共和国 アーデルハイト・ジブリール国家評議会議長 ゼルマ・アズリール国家評議会副議長

昭栄国 郡記皇太子殿下 機論首相閣下

トリヴェント連邦 三脳会議議長閣下 外交長閣下

トルキー社会主義共和国 メフメト・セキ首相閣下

ゼビーリャ自由共和国 エドムンド・モランテ・ミラネス大統領閣下

ヴァノミス連邦 ベアルフ・エルウッドヴァノミス国王陛下

ノホ・ヘレコ連邦 アリタリア・カル族長会議議長閣下

和寧第二帝国 朴永華皇太姫殿下 洪仁秀丞相閣下 金忠義礼曹判書閣下

エルツ帝国 グラッスス首相閣下

アリア連邦 大統領閣下

タヂカラオ国 ジェームズ・D・バルト大統領閣下

ボアーズィチィ合州国 統一首相閣下

ストリーダ王国 マグダレナ・ローゼッカー首相閣下

エーラーン教皇国 ゾロアスター3世教皇聖下

フリュー第二帝政 セルヴィナ・アンドロポフ・ユリスキー元帥閣下、ロコルフ・パトリエチェス・エゴノフ元帥閣下

ロムレー湖畔共和国 オロール・オーブ・トリベール中央議会議長閣下





【政治】ウェールリズセ連邦共和国大統領シュネー・シルヴェストリ女史、上下院合同会議にて演説を行う

 建国記念式典終了翌日の17日、帝国議会上下院合同会議にて建国記念式典に参加したウェールリズセ連邦共和国大統領、シュネー・シルヴェストリ女史が演説を行いました。シルヴェストリ大統領の演説は以下の通り。

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 歴史的に非常に重い意味と意義を持つ、レゴリス帝国350周年という節目に、私、シュネー・シルヴェストリに連邦政府代表として上下院合同会議で演説する栄誉を賜りましたことを光栄に思いますとともに総統閣下を始めとする政府の皆様方、また議員の皆様方、そしてレゴリス帝国の国民の皆様方に厚く御礼申し上げます。



 我が国が建国されたのはフリューゲル暦586年のことでした。それからすでに半世紀以上が過ぎ、その年月と共に、レゴリス帝国と、我が国との平和的・友好的関係は、相互の弛まぬ努力によって強化されてまいりました。平和友好条約の締結を契機に、相互の経済的協力は深化され、また足柄海軍元帥を始めとする海軍顧問団が派遣されたことによって、ウェールリズセ海軍は急速に近代化し、両国の軍が小規模なれど、交流を兼ねて軍事演習を執り行う機会も設けられるようになりました。そして、その友好関係は先のヴァノミス問題において試練の時を迎えました。永久同盟と新興諸国経済理事会が、相互に緊密な提携を行うに際して、レゴリス帝国と、我が国との平和友好関係が、少なからず貢献したことは誰もが認めるところであります。ヴァノミス問題は現在においても、少なくない火種を抱えております。しかしながら、先の世界大戦の危機最中においても、関係国の秘密裏の、心ある交渉によって、大戦は避けられました。この点につきまして、最大の貢献者は当時のリーゼロッテ・ヴェルトミュラー総統と始めとして、レゴリス帝国外交に携わった全ての関係者である事は、疑いようもありません。心より賛辞の言葉と、平和の実現者、紛争の調停者としてのレゴリス帝国に最大限の敬意を表します。この他、トロピコ問題に関しまして、これを解決することに三年以上の歳月がかかりましたが、その中にあたっても主体的な軍事行動を行い、かつ有志連合各国間の軍事的提携を推し進めたレゴリス帝国の指導力にも敬服するものであります。



 さて、レゴリス帝国と、我が国が今後共有し得る未来において、相互の関係において、在るべき姿を、一つの提案、視点として、数点お話させていただきたく存じます。

 まず一つに、我々はソサエティというフリューゲルの――ある種において、理想的かつ、地球人類がフリューゲルに降り立ってから過去数百年の歴史において、もっとも優れた、何人にもなし得なかった国際協調の場を主導的に形成したという点です。これは誤解を恐れずに云わせて頂くのであれば、試金石であります。地球に遡り、嘗ては1776年のカーペンターズホールの宣言に始まり、ラ・ファイエットらによって示された1789年のいくつかの原則を尊重し得る国々――民主主義、法の支配、基本的人権の尊重――そして、自由、平等、友愛。こういった価値観を共有し得る国々。現ソサエティ参加国の全てが、こうした点を概ね共有し得る国々であると認識しております。今のところ、国際社会には静かに、穏かで、しかし不気味な風が吹いています。私達は忘れてはなりません。いついかなる時にでも、一つの蝶の羽ばたきでさえも、大きな嵐を呼び起こしうるのです。そういった嵐の中で、ただ一人で、孤独に耐えるのはあまりにも厳しいものであります。ソサエティはその点において、迫り来る嵐にどう立ち向かっていくのか、という点を考えていくこととなるでしょう。常に高度かつ、難しい選択を迫られることになります。各国の国益を調整し、かつそれが国際社会に資するように――。バラバラの舵取りでそれぞれの国が嵐に立ち向かったのでは、生き残る国は少ないでしょう。生き残ったとしても、ひどく傷ついているやもしれません。しかし私達は人間であり、嵐の被害を最小限に食い止めるために、知恵を出し合うこともできるのです。そしてそれは、国際社会に吹き荒れる嵐に対しては、有効に作用し得ます。



 ソサエティという会議は、そのためにあるのではないかと、我々は考えております。そしてその中において、レゴリス帝国という船と、その船の船乗り、つまり国民の皆様は、350年という歴史の中で培った経験、知恵があります。嵐に立ち向かうための最適解を導く事が出来る、数少ない船であり、熟練の船乗りです。我が国としましては、レゴリス帝国が今後もソサエティにおいて、主体的かつ効果的な行動を起こすことが、非常に有益であると考えておりますし、諸外国もこれには頷くところでありましょう。



 しかしソサエティにも限界あります。真に困難が迫ったとき、各国が同じ方向に舵を取り得るとは限らない。別々の航路を画かなければならないときもあるでしょう。その時に、我々が切ることの出来るカードの一つが、先のトロピコに対する懲罰における戦略的提携の一つの前提であるフリューゲル暦650年のアゼロティータにおいて示された、新興諸国経済理事会・レゴリス帝国間の相互防衛に関する取極こそが、最も効果的かつ有効に作用し得るでしょう。我が国としてはソサエティに並んで、最適解に近しく、最も効果的なものであると考えております。無論、嵐に対する過剰な対応は、かえって嵐の激しさを増すことも考えられます。大事なことは、我々はこういった環境を整えているということです。最上の環境はすでに整い、この環境をいかに活かすが問われています。最小限の行動で、最大の成果を出すことこそが、国民から信託された政府にとっての至上命令であります。国民に害を及ぼし得る危機を顕在化させてはならないのです。



 今後、レゴリス帝国と我が国は、共通の課題に数多直面することとなるでしょう。その中で、今回触れさせて頂きました事柄につきまして、必ずしも縛られる必要はないにせよ、しかし心に留めておくことが必要です。一方がこれを忘れてしまったとき、もう一方は待ったをかける。共通の危機を認識しながらも、その時に取るべき手段に、無条件の肯定ではなく、誤りに対しては異を唱え、最善の道を選び取る。これこそが真の友好的関係であり、戦略的パートナーとしての要件の一つであります。



 レゴリス帝国の国民を代表する賢俊なる議員の皆様方。350年という歴史の重みと誇りを、レゴリス帝国には持ち続けて頂きたいと、私は切望しております。世界の一つの安定の要であって欲しいとさえ思います。レゴリス帝国はそれが出来る国です。この要が失われたとき、フリューゲルは死の星に変わってしまうでしょう。その要を支える国として、またその荷を共に担ぐパートナーとして、我が国が在り続けることが出来ればと、私などは願ってやみません。無論私達だけではありません。ソサエティもPDECも、世界が平和と秩序を保っていくために、必要とされることを共に行う事が出来、共に荷を背負うに足り、かつ信頼出来る国々の集まりです。共に今後100年、いえ200年、1000年先――子孫代々まで、受け継がれ、語り継がれるものの、始まりを築き上げましょう。私達には十分出来ると、確信しております。ありがとうございました。

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 この演説を終えた直後に上下院の議員は全員起立し、シルヴェストリ大統領に対して拍手を送りました。またハルデンベルク総統も演壇から降りたシルヴェストリ大統領と固い握手を交わし、上下院合同会議終了後には総統官邸での昼食会に招待し昼食を共にしつつ首脳会談を行う等、ウェールリズセ連邦共和国との友好関係を内外に改めて示すものとなりました。





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発行日:658年12月初旬(23722期)
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